戦地からの便り(表紙)目次

戦地からの便り 小田桐正一  123 俸給

直前のページに戻る

宛名 通信文

第102信
  4月18日付第48信、航空便返事受取りました。
1 宛名の件  表記のごとく、巌が森に変わりました
2 俸給の件
(1)4月分から、従来の70円83銭が85円に増えました。従って学校の方からは、学校の俸給から85円差引いたものを貰えば宜しい。それ以上の時は、返納して下さい。
(2)俸給額変更の手続の為、内地部隊からは、4月、5月、6月分は、70円83銭しか送ってきません。(実際は、100分の1の国庫納金を差引いて70円13銭と思います)その差額の、14円17銭は、こちらで受取っております。何れ、3ヶ月分一緒にそちらへお送り致しましょう。
(3)7月分からは、85円(実際は100分の1差引いた、84円15銭)が、内地部隊から送られます。
(4)学校の方へは、こちらの部隊から、俸給額が増えたことを通知して置いて貰いました。
元気でやって居ります。おばあちゃんのお面倒を御願い致します。

1944/05/10発信、06/04着信 航空便

前へ  戦地からの便り 葉書一覧  次へ | 話題一覧へ