第119信（続き）
それですから、田圃で野良仕事をする時にも、出来れば、必ず壕を準備しておくことです。
空襲後には、色々とデマも飛ぶことでしょうが、それに惑わされることなく、見ざる、聞かざる、言わざるが一番です。既に、台湾沖でも、比島沖でも、皇軍は赫赫たる戦果を揚げております。日本の必勝を確信して居れば、デマ何者ぞです。大本営発表として、新聞に出ていること丈が事実です。
次に、新聞には、未だ相変わらず闇云々が載っています。不自由を常と思って決して余分のことを望まず、正々堂々とやって下さい。
当方は元気旺盛、雨期明けの航空決戦を控えて居ります。静夫君もお元気のことと思う。先達の満州からのお便りでは、作造氏が面会に行かれた由。
皆々様の御健康を御祈り申し上げます。（終り）
1994/10/31発信