第32信
表記の処に落着きました。当分、宛名は変わらないと思うから、皆様へも宜しく。スッカリ落着けば、方々へ通信する予定であるが、一寸今の処忙しいので、家へだけ知らせます。
神戸高専の岡本真一氏、池田氏（八百梅）、南の住所お知らせ下さい。
第13信航空便は取り止めになったのか返って来ました。大臣方では、折角の親心で月2回も航空便を差し出させると云っていたのが、戦況の推移でかくなったのでしょう。
仏印、泰、緬甸、泰、馬来、緬甸とクルクル廻りました。落着けば、此地方の有様をお知らせ致しますが、大体前と同様です。
1942/12/13着信